私がベトナムに住み始めてベトナムっていいな〜!!と思ったことの一つ。
\南国フルーツが安い!/
特に酸っぱいフルーツ好きとしては、「パッションフルーツ」がお気に入りです。
パッションフルーツは熱帯果樹で、日本では鹿児島や沖縄で栽培されていますが、スーパーでは滅多に見かけません。
対してベトナムでは、スーパーや市場で容易に手に入り、価格も日本に比べてはるかに安い。
ベトナムに住んでパッションフルーツの虜になった筆者が、パッションフルーツのあれこれをまとめてみました。
この記事では・・・
- ベトナムのパッションフルーツについてのあれこれ
- パッションフルーツの選び方
- パッションフルーツに多い栄養素
についてまとめています。
ベトナム「パッションフルーツ」のあれこれ
まず、パッションフルーツって皆さん食べたことありますか?
見た目のインパクトは強めなので、写真を見たら、「あ!これがパッションフルーツね!」と一致するかと思います。
しかしながら、日本に住んでいると、沖縄など南方への旅行や、加工品(ジュースetc)で口にするくらいしか出会わないのでは?味もどんな感じだっけ?って思いますよね。
パッションフルーツってどんな果物?
パッションフルーツは、南アメリカ大陸の亜熱帯地域を原産とする、トケイソウ科トケイソウ属の多年生つる性植物。
ブラジルが最大の生産国ですが、世界の熱帯・亜熱帯地域で広く栽培されています。
ちなみに、「ベトナム」は南北に長〜い形をしている国。
南部は熱帯モンスーン気候、北部は亜熱帯性気候と、地域によって違いがありますが、1年を通して気候が安定し、適度に降水量もある南中部高原地(ダクノン省など)でのパッションフルーツ栽培が多いようです。
果実は、直径5センチくらいの丸い形で、紫色の硬い皮の中には黄色の果肉と黒い種。そのままスプーンですくって種ごと食べることができ、甘酸っぱい爽やかな味でジューシー。
種の食感はカリカリっとしていて、他の果物にはない良いアクセントになっています。
食用として広まっている種には、紫色の皮の他に、黄色い皮のものもあるようです。
ベトナムでの呼び方
ベトナムでは、
「パッションフルーツ」=「Chanh dây(チャイン ザイ)」や「Chanh leo(チャイン レオン)」と呼びます。
「Chanh(チャイン)」単体は「レモン」「ライム」を意味します。
「dây(ザイ)」単体は「糸」「ワイヤー」を意味します。
「Leo(レオン)」単体は「よじ登る」「登る」を意味します。
パッションフルーツの“つる性植物”という特性を表している組み合わせ、という所でしょうか。
ベトナムでの価格
ベトナムでは、1kgで30,000ドン(約177円)前後で売っています。
つい最近購入した時には、6個(約400gほど)入って12,000ドン(約71円)。
※1ドン=0.0059円で換算(2023.12.22時点)
日本では1個で200円くらいなので、比にならない。。それくらい安い!!
ベトナムの食べ方
ベトナムのホテルの朝食ブッフェでは、半分にカットされて、他のフルーツと一緒に並んでいたりします。
ですが、一番多く目にするのは、
- パッションフルーツジュース
- パッションフルーツの果肉とお茶をブレンドしたフルーツティー
- ベトナム名物チェーやヨーグルトのトッピング
といったところでしょうか!
ちなみに、こちら↓の写真。
ベトナム・ホーチミンにあるベトナム料理店「シークレットガーデン」でいただいたパッションフルーツジュース。何個絞ったらこの量になるのかな?ってくらい大容量で、しっかり濃くて酸っぱいお味でした。別添えでシロップがあり、甘味を調整できるので、酸っぱいのが苦手という方でも美味しくいただけます。
パッションフルーツの選び方
美味しいパッションフルーツは、
- 果皮の色が濃い
- フルーティーな香りが強い(熟していると香りが漂う)
- 果皮に少しシワが寄っている(追熟しシワが増えたものは甘味が増している。食べごろなのでそれほど日持ちはしない)
香りがしない、シワがない状態のパッションフルーツでも、常温で保管することで追熟できるそうなので、購入して追熟させて食しても良さそうです。
ただ、極端に軽い場合には、中身がスカスカで可食部がほとんどない。。という可能性がありますので注意!
パッションフルーツに多い栄養素をまとめてみた
下の写真は…
生のパッションフルーツ約5個(果肉果汁150g)を使って手作りしたパッションフルーツジュースです。
このジュース1杯には「どんな栄養素が豊富なのか?」下の表にまとめてみました。
「果実類/パッションフルーツ/果汁/生」で算出
豊富な栄養素 | 手作りパッションフルーツジュース1杯 (パッションフルーツ150g)当たりの含有量 | 30~40代女性が この手作りジュース1杯を飲むと・・・ | 1日の推奨量、目標量 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より |
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β-カロテン当量 | 1700μg | ー | ー 〈ビタミンAについて〉 1日当たりのビタミンAの摂取推奨量は、 男性:30~49歳で900μg 女性:30~49歳で700μgと設定しています。 ※妊婦後期、授乳婦付加量あり。 |
カリウム | 420mg | 目標量の16% | 生活習慣病発症の予防を目的とした1日当たりのカリウム摂取目標量は、 男性:18〜64歳で3,000mg以上 女性:18〜64歳で2,600mg以上と設定しています。 |
葉酸 | 130μg | 推奨量の54% | 1日当たりの葉酸の摂取推奨量は、 成人(18歳以上)男女ともに240㎍と設定しています。 ※妊婦付加量あり。 |
ビタミンC | 24mg | 推奨量の24% | 1日あたりのビタミンCの摂取推奨量は、 成人(18歳以上)男女ともに100㎎と設定しています。 |
ナイアシン当量 | 3.0mg | 推奨量の25% | 1日当たりのナイアシンの摂取推奨量は、 男性:30~49歳で15㎎NE 女性:30~49歳で12㎎NEと設定しています。(NE=ナイアシン当量) |
※パーセンテージ(小数点以下四捨五入)は、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」の30~40代女性の目安量、推奨量・目標量を使用して算出した数値であり、個人に必要な量を意味するものではありません。
各栄養素について、少し詳しくご紹介します
β-カロテン
β-カロテンは、吸収される時に(小腸壁で酵素によって)ビタミンAに変換されるため、ビタミンA前駆体とも呼ばれています。
ビタミンAに変換されると、ビタミンA自体は、皮膚やのど、鼻、消化管などの粘膜を正常に保つ働きをします。感染症を予防し、免疫力を高めることにも役立っているというわけです。
そして、ビタミンA前駆体のβ-カロテンは、抗酸化力を持ち、有害な活性酸素を消去し、老化やがんの抑制に働くと言われています。
β-カロテンは油脂と一緒に摂ると吸収率がアップします!
パッションフルーツのβ-カロテン含有量はかなりのもの!チーズケーキやヨーグルトへトッピングして油脂と一緒に摂取すると上手に栄養が摂れそうですね!
カリウム
カリウムは、ナトリウムの排泄を促す効果があるため、高血圧予防やむくみ解消に効果的です。煮る方法で30%ほど溶けだしてしまう為、煮込む場合にはスープにして汁ごと食べたり、生野菜として食べたほうがカリウムを効率的に摂取できます。
塩分の多い食事をしたその日や翌日にパッションフルーツジュースを飲むとむくみ対策できそうです!
葉酸
ビタミンB群の一種です。
造血のビタミンとも言われており、貧血予防の効果が期待されます。その他に、日頃から不足しないようにすることで、口内炎や肌荒れ、疲労感の回復にも効果が期待できます。
健康維持に欠かせない栄養素ですね。
妊娠を計画もしくは妊娠中の女性は、胎児の先天異常のリスクを減らすため十分量摂るように、食事摂取基準でも定められています。
名前の通り、緑葉野菜に多く含まれますが、光に弱く、新鮮な葉物野菜を日の当たるところに3日放置すると、約70%の葉酸が分解されてしまいます。(葉物は買ったらすぐ冷蔵庫へ。)また、水溶性のため、茹でて食べるお浸しより、スープごと食べられるように調理したほうが効率的に摂れます。
アボカドもそうでしたが、パッションフルーツも果実が皮で覆われているため、葉酸が光の影響を受けにくい(分解の影響を受けにくい)食材!水溶性の栄養素は、フルーツジュースで余すことなく摂ることができそうですね♪
ビタミンC
みんな大好きビタミンCは、コラーゲン(皮膚や骨などを強化するタンパク質)の合成に不可欠なビタミンです。美容を意識している方は積極的に摂取したい栄養素です。
また、それだけではなくビタミンCの強い抗酸化力は、過酸化脂質の生成を抑制して、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などを予防する働きがあります。
健康にも美容にも効果のあるビタミンC。パッションフルーツに限らず、南国フルーツには比較的多く含まれているので、積極的に摂りたいですね!
ナイアシン
ビタミンB群の一種です。
糖質・脂質・タンパク質からエネルギーをつくりだす時のお助け役(補酵素)となっています。ナイアシンは、お酒を飲んだあとの二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解するときのお助け役(補酵素)としても活躍しており、お酒を飲む人程、消費量は増えます。
肉や魚にも豊富に含まれ、熱にも強い栄養素なので、普通の食事をしていれば不足の心配はありません。
お酒を飲む日はパッションフルーツも一緒に食べてみようかな。
さいごに
人生でこんなにパッションフルーツを食べる日々が来るとは。
そう思うほど、ベトナムでは簡単に安く手に入る果物なので、よく食べています。
栄養素についてまとめてみると、ジュース1杯で摂取できるビタミン類も多いので、定期的に生活に摂り入れたいフルーツだなと改めて感じました。
(どんなものでも食べ過ぎには注意ですが。笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。